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2020 10,11 22:16 |
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私以外の人が皆いなくなり、備後落合駅に私一人となりました。
0816に三次から次の列車が備後落合に来るまで、一切列車が来ません。 山奥のターミナル駅は私たった一人の貸し切りになりました。 備後落合駅の構内や駅舎、駅周辺は実に綺麗に掃除され手入れが行き届いています。 私がネットで備後落合駅を知り、備後落合駅訪問を第一の目的に、芸備線・木次線の乗り鉄旅行を最初に考え付いたのは、平成30年(2018年)の春のことです。
平成30年のお盆期間に行こうと、飛行機や宿の手配も済ませてありました。 しかし、平成30年7月広島や岡山等に豪雨があり芸備線にも甚大な被害が出て運休になりました。 その後線路の復旧を待っていましたが、今度は私の都合や新型コロナウイルスの影響で数回の見送りを余儀なくされ、今回やっと来ることが出来ました。 私が想像していた通り、備後落合駅は静かで凛とした佇まいの駅でした。 近くには旅館や食堂だったんだろうなという建物もあり、昔は大いに栄えたことを感じることもできます。 当時は交通の要衝にある駅で、多くの列車が発着し多くの人が行き交い、大変な賑わいだったことが容易に窺える堂々とした駅です。 時代の流れで、今では備後落合駅は田舎の一無人駅になってしまっている訳ですが、決してうらぶれた感じではなく、今も品格を持って静かに佇んでいるような印象を受けました。 私はたった一人で静かな時間を備後落合駅で過ごし、色々と思いを巡らせました。 備後落合駅に来て本当に良かった。 駅舎の内部に、この駅を全くの無給ボランティアで管理している元国鉄マンの新聞記事が貼ってありました。 朝8時半前に、この記事で取り上げられている方 永橋さんが駅にお見えになり、永橋さんは私や0816着の三次からの列車に乗って駅に来た人たちに、貴重なお話を色々して下さいました。 永橋さんはお話の最後に、芸備線の将来の見通しをお話しになりました。 備後落合から新見の区間は近い将来廃線になるだろう。 三江線(三次~江津)が廃止になる前、社会実験として増便され利便性を上げられたが、これでも乗客は一向に増えないことが確認され、これが切っ掛けの一つになって三江線は廃止された。 今年の4月から7月一杯までの4か月間、芸備線の備後落合から新見の区間で、同じように社会実験の増便が行われたが、乗客は一向に増えなかった。 これで備後落合から新見、特に備後落合から東城の区間の命運は決まったように思われる。 備後落合駅の近くで生まれ汽車を見て育ち、大人になって鉄道の仕事に携わり、今も駅の近くに住んで駅の管理をしている自分(永橋さん)としては残念で仕方がないが、JR西日本は今や完全な民間会社であるので、大赤字を垂れ流す路線をそのままにしておくことができないことも理解できるし、そもそも時代の流れに棹さすことなど出来ない。 皆さんのお知り合いで鉄道好きの人がいたら、せめて廃線が決まる前に一人でも多くの人に乗りに来て貰いたい。 永橋さんは勿論寂しそうではありましたが、温かく、また凛としたお人柄を感じました。 (続く) PR |
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