2025 02,02 14:48 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2017 05,07 22:43 |
|
普段はほとんど乗らないバスに乗ってみようと思い立ったのは、このバスはJR北海道深名線が廃止になったあとの代替バスだからです。
深名線は平成7年秋に廃止になっていますが、今ではもう20年以上が経過しています。 廃線になるとき、JR北海道がバスを運行し地域の足を確保するという約束がなされましたが、20年以上経った今でも、JR北海道は律義にその約束を守っているのです。 名寄から乗ったお客は私の他には御年配の御夫婦のみで、乗客3名を乗せたバスは定刻通りに名寄を出発しました。 天塩川を渡って少し行くと、農業倉庫の一角に西名寄駅の停車場接近標識がありました。 天塩弥生駅の駅舎はきれいに保存されています。 恐らく他の用途に転用され、今も使用されているものと思います。 農耕地を抜けると森林地帯に入ります。 名寄を出て30分ほどで母子里(もしり)に着きました。 住民センターのような立派な建物の前にバス停があります。 御夫婦はここで降車しました。 つまり、バスの乗客はたった一人(=私)となってしまいました。 少し行くと、右側の車窓に朱鞠内(しゅまりない)湖が見えてきます。 まだ氷結しているところが残っています。 ほとんど無人の山岳地帯の国道をバスは黙々と進みます。 幌加内の手前の温泉施設から男性が乗車しました。 ほぼ1時間の、私の「貸切バス」は終わりました。(笑 名寄を出て1時間45分ほどで終点幌加内(ほろかない)に着きました。 バスはここで15分ちょっと休憩して、深川行になります。 運賃も最終目的地の深川で払うことになります。 幌加内からも人家がまばらな農村地帯、あるいは森林地帯を進みます。 沼牛駅は天塩弥生駅同様に良い状態で保存されています。 駅舎の裏側にはホームも残っています。 調べてみると、沼牛駅はかなり傷んでいた駅舎を地域の人や有志が修復して、こういう美しい姿を取り戻したということです。 幌加内から深川までも、農村、山岳を進みます。 深川の手前で数名のお年寄りが乗車してきて、やっと多少賑やかになりました。 幌加内から1時間ちょっと、名寄から3時間ちょっとで、終点深川到着です。 長時間の快適なバス旅を有り難うございました。 私は深川からJRの普通列車を乗り継いで、帰宅しました。 このジェイ・アール北海道バス深名線は、朱鞠内湖付近では湖岸の南側を走ります。 ここは湖岸北側を走っていたJR深名線の線路とは大きく離れています。 しかし、この区間以外は国道や道々を、それこそ出来るだけかつての深名線をトレースするように走ります。 景色も良く、バス旅を楽しむには良い路線だと思いますが、バスにはトイレが付いていないので出発地深川or名寄、15分ほど停まる幌加内で用を足しておく必要があります。 皆さんも是非一度はこのバス旅を楽しんでみては如何でしょうか? ところで、かつての約束は約束でしょうし、私は平日のバスに乗る事も出来ないので毎日の状態を詳細に知る事はできません。 しかしどう考えても、大型バスを走らせて採算に合うほどの乗客数があるとも思えません。 バスの運行自体は今では他のバス会社に委託しているらしいのですが、当然の結果で赤字になっているその穴埋めも、JR北海道が行っているのでしょう。 だとすると、JR北海道には大いに気の毒で、これは北海道や国といったレベルで考えるべき問題だろうと思います。 また、大型バスではなく、マイクロバスやジャンボタクシー、あるいはオンデマンド・タクシーでの対応なども検討してもいいのかなとも感じました。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
忍者ブログ [PR] |